熱中症の季節です

今年は5月になっても涼しい日が多く、鬱陶しい蚊の飛びはじめる時期も例年より少しゆっくりでしたね。
毎日慌ただしくバタバタとすごしているうちに気が付けばワールドカップも始まってるし、いつのまにか梅雨いりもしてるし、ということであわててコラムのアップの準備をしています^ー^;

動物病院にはたいてい、お昼に休診時間があります。
その時間に何をしているかというと、(けっして録画してあるサッカーの試合や映画をみてるわけではなく)麻酔をかけたり時間のかかる検査をしたり・・・と案外忙しく動いているものなんです。そして病院の仕事が終わったら銀行や郵便局、区役所などの用事を済ませにでかけることもあります。
駅前や人通りの多い場所に出掛けるのは気分転換にもなり、出無精な私にもそれなりに楽しいものです。
出掛けた先でご主人様のおともをしているワンちゃんを見掛けることも多いです。
ワンちゃんを見かけるとつい

このコは知ってるコかな?

と考えたりもします。
知らないワンちゃんを見ると

こんなコがこのあたりにはいるのか

と思ったり。
冬の間は、純粋にワンちゃんを見て楽しんでいます。

でも夏は・・・。

こんなに暑いのに大丈夫かな?
お水、のませたほうがいいかも?
お洋服はちょっと暑いかもしれないなあ?

などなど、ヒヤヒヤしながらみている私がいます。

毎年、必ず熱中症のワンちゃんが運ばれてきます。
開業する前、勤務医をしていた頃から、必ずひと夏に1匹以上は熱中症のワンちゃんんの治療をしました。

熱中症はどんな状況で起きるのでしょうか。

犬は汗をかきません。
厳密にいえば全くかかないわけでもないのですが、上がり過ぎた体温は呼気により発散(ハァハァと口をおおきくあけて呼吸)します。だから口をあけてハァハァと呼吸していたら、まず要注意です。すぐに涼しくなるような対策をとってあげて下さい。

熱中症になりやすい犬種、とういうのがあります。パグやシーズーなどの短頭種(鼻ペチャの犬種)、鼻の短いチワワやポメラニアンも要注意です。太り過ぎているコ、心臓や気管が悪いコも注意してあげてください。室内犬で夏、留守番をさせてて、飼い主さんが帰ったら亡くなっていた、という話をときどき聞きます。全部が熱中症である、とはいいませんが、留守中に室内の気温が上昇すると危険ですから、エアコンや扇風機を付けるなどの対策を考えてあげてください。

飼い主さんが耐えられる程度の気候だから犬も耐えられる、というのは誤解であることも知っておいて欲しいと思います。4本足で歩くワンちゃんは人間よりもずっと地面に近いところにいます。アスファルトやコンクリートの上20cmくらいに顔を近付けてみてください。ムワッと熱気がこもっていませんか?地面に近い所というのは人間の頭の高さに比べてはるかに暑いのです。

お庭で飼われているワンちゃんの飼い主さん、「ウチのコは日陰にいるから大丈夫」と安心しないでください。日陰でも風がないと暑いかもしれません。

お散歩はなるだけ気温が上がる前の早朝がいいと思います。
夜はいつまでたっても地熱が下がりません。
長距離の散歩の場合は途中で水分の補給を忘れずに。

ワンちゃんは「服を着ていない」のではなく
「毛皮を着て夏を過ごしている」ということを忘れないで下さいね。